原動機を用いる身体障害用の車椅子には規格があります。
詳しくは日本交通う管理技術協会に問い合わせていただければ、
わかりますが、ここでは、主な規格内容について触れておきます。
1、車体の大きさ
●構造及び性能の基準
車体の大きさは、次に掲げる長さ、幅及び高さを超えないこと。
ア. 長さ 120cm
イ. 幅 70cm
ウ. 高さ 109cm
●試験方法
車体の大きさの測定は、次のとおりとする。
ア. 長さ: 車いすの最前点と最後点の間の水平距離を測定する。
イ. 幅: 車いすの左右方向の最大距離を測定する。
ウ. 高さ: 路面から車いすの最高点までの垂直距離を測定する。
2、 車体の構造
●構造及び性能の基準
2-1、原動機として、電動機を用いること。
●試験方法
2-1、電動機以外の原動機を備えていないことを確認する。
●構造及び性能の基準
2-2、6km/hを超える速度を出すことができないこと。
●試験方法
2-2. 最大速度を測定する。
●構造及び性能の基準
2-3、歩行者に危害を及ぼすおそれがある鋭利な突出部がないこと。
●試験方法
2-3、次の事項について確認する。
ア:保護キャップ等で、容易に離脱しないよう被覆されている部分を除き、
鋭利な形状で本体より8mm以上突出している部分がないこと。
イ:利用者及び他の歩行者の身体に触れ易い部分にせん断やせつ削し
たままの状態のもの及び溶接によるばり等鋭利な先鋭部がないこと。
●構造及び性能の基準
2-4。自動車又は原動機付自転車と外観を通じて明確に識別することができること。
●試験方法
2-4. 次の事項について確認すること。
ア:車室を備えていないこと。
(注)車室とは、その中にある車両の運転者を外界からの刺激(雨、風、日光、騒音等)から保護し、当該運転者が安全な運転を継続的に行うことができるように装置等により囲まれた空間をいう。
ただし手で取付け及び取外しが可能な雨天時のみに取り付ける雨よけ用具により囲まれた空間は含まれないものとする。
イ:前方及び後方からいすが確認できること。
ウ:いすに固定することができるアームレストがついていること。
(資料は電動車椅子安全普及協会より)