電動車椅子のバッテリーについて
普通型の電動車椅子は、通常シートの下に大容量のバッテリーと電気モーターを内蔵し、小径で幅の広いタイヤ・キャスターが付いています。
電動車椅子と言えば、数年前までは液式のバッテリーが主流でしたが、
現在はシールドバッテリーが標準になっています。
シールドバッテリーは密閉式なのでバッテリー液が減ることはなく、
寿命に達するまで液の補充をするなどのメンテナンスは必要ないので取り扱いに便利です。
一般のシールドバッテリーは1時間程度の急速充電が可能なので、急いでいるときにも便利なのです。
液式のバッテリー液の補充をする場合には、容量を間違わないように気をつけましょう。
容量を超えて補水してしまうと、注入口よりバッテリー液が漏れてしまい、
腐食を招いて故障の原因ともなりかねません。
場合によっては配線がショートし火災を引き起こす事もあるようです。
電動カートや電動車椅子、その他電気装置などに使用するバッテリーは、
充電器で充電してから放電して空になるまで使います。
このような使用方法をディープサイクルと言い、それに適したバッテリーをディープサイクル・バッテリーと言います。
普通の車に搭載されているバッテリーの場合、
エンジンをスタートした後は発電器から常に充電されていて、
バッテリーが上がったりした場合以外では、バッテリーが放電しきってしまうことはありません。
一般的に知られているディープサイクルバッテリー(12V)として、
GSユアサや古河電池のEBシリーズがあります。
その他、ドライバッテリーのオプティマイエロートップ、ディープサイクル特性を持つAGMタイプのオデッセイ、密閉型タイプのAC Delcoボイジャー、コンコルド、G&Yuなどがあります。
こうしたディープサイクルバッテリーは消耗品扱いで定期的な交換が推奨されてます。
一般的な12Vタイプのディープサイクルバッテリーなら、
使用環境にもよりますが、2年以内~4年毎に交換されているケースが多いようです。