電動車椅子のメンテナンスの基本を知っておこう!
メンテナンスの主なものとしては、バッテリーです。通常バッテリーはウェットタイプなので蒸留水を補給しなければなりません。
そうしないとダメージを与えてしまい、バッテリー交換ということになってしまいます。
日本の電動車椅子によく使われているウェットタイプのバッテリーは希硫酸が使用されており、飛行機に載せるときなどは危険物扱いされてしまいます。
そういったことからも福祉の先進国である欧米諸国ではドライタイプのバッテリーが使われていて、取り扱いも簡単になっています。
日本でも徐々にドライタイプが使われはじめるようになりましたが、使用可能な時間がウェットタイプに比べると短いため、そこが普及のネックになっているようです。
これからの技術の進歩に期待したいところです。
バッテリ交換の時期
バッテリには寿命があります。充電できる量が新品の時の80%に至った時をだいたい寿命と考えるようです。
寿命は、使用状況や温度などの影響により変化します。
寿命を超えて使用した場合や1年以上使用しなかった場合は、バッテリ内部部品が著しく劣化して、急な放電停止、変形、破損、破裂する恐れがあります。
バッテリは、充電回数400回 又は製造年月から2年以内の交換をお勧めします。
鉛バッテリを長持ちさせるには、しっかりとした充電管理が必要です。
注意点は下記の通りです。
(1)残量表示が「要充電」となったら、早目に充電する。
(2)充電は「終了」表示がされるまで充電する。
外国製の電動車椅子
外国のものは、利用者のニーズに合わせてカスタマイズし易いのが特徴です。性能にもよりますが、いろいろと細かい設定ができるようになっています。
こうした運転する人の状態に合わせて設定できるという外車の利便性は見逃せないポイントです。
通常、付属の専用端末を使い、誰でも簡単に調整や変更が可能です。
そういったことを背景に、最近では外国の電動車椅子に乗る人が増えてきています。
例えば、手がふるえる人の場合など、普通の電動車椅子では、その震えを感知してしまい、車椅子も震えながら進んでしまいます。
それが上記のような「外車」ならプログラムを変更することで、手のふるえを解析し、運転手がどちらに進みたいと思っているかを自動的に判断してくれます。
今まで手のふるえなどが原因で乗ることをためらっていた人にも快適に使っていただくことができるのです。