電動車椅子のレンタル
電動車椅子や電動カートは介護製品ですから、介護認定を受けた人(介護が必要な高齢者や障害者の方)なら、介護保険制度により、月々のレンタル料が1割負担(月額数千円程度)で使用できます。
各自治体によっても若干差があるようなので、市町村の介護窓口や電動車椅子の販売店などに相談してみてください。
●介護保険制度とは
40歳以上の人なら全員が被保険者(保険加入者)になっていて、毎月介護保険料を支払っており、介護が必要と認定された場合にはその費用額の一部(1割の負担額)を支払ってサービスを利用できる制度のことです。
介護保険の対象となる人は、
①65歳以上の人であること(第1号被保険者)
②40歳から64歳以下で医療保険に加入している人(第2号被保険者)
介護保険制度は、申請をしなければ認められません。いくら待っていてもお役所の方から申請のお勧めは一切してくれません。
なので、まだ介護保険の申請を済ませていない場合は、電動車椅子をレンタルする前に一度ケアマネージャーさんなどに相談してみるといいですね。
車種については、レンタル業者によっても扱う電動車椅子のメーカーが違うと思いますが、ヤマハやスズキというメーカーが有名です。
●電動車椅子 レンタルのメリット
電動車椅子をレンタルすると、いろいろなメリットがります。そのメリットはもちろん、各人の環境や状況によっても異なるとは思いますが、ここで一般的なものをあげておきます。
1、費用負担が軽い
レンタルの場合は通常、2000円から3000円くらいで電動車椅子を選ぶことが出来ます。
2、いつでも返却することが出来る
もし購入した場合、必要のなくなったときに、処分は自己責任となってしまいます。レンタルの場合は必要がなくなった時点でいつでも返却することができます。
3、万一故障しても無料交換
古くなったり故障した場合でも、無料で交換してもらえます。購入の場合はそれを自分で修理することになるので、直るまで使えなくなってしまいます。おそらく代車も貸してはもらえると思いますが、ケースバイケースですね。
4、自分に合わない場合は機種変更が出来る
借りてみて、身体に合わない場合など、機種の変更ができます。これも購入したのあれば交換してもらうという訳にはいきません。レンタルであれば操作性が合わないなどの理由でも交換してもらうことが可能です。
5、メンテナンスが不要
電動車椅子も機械ですから定期的なメンテナンスが必要です。安全面を考えると、メンテはとっても大切なことです。特にバッテリーは心臓部にあたりますのできちんと充電されているかの確認や、消耗品の寿命がきていないかなどを管理しなければなりません。レンタルであれば、業者さんがしっかりと定期的に管理をしてくれますので安心です。